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Posted by オオサカジン運営事務局 at

2012年03月24日

「運命の人」読みました。

すごい!の一言です。

山崎豊子氏の小説は、主人公が不幸な転帰をとることが多くて、
今回もなんだかとても滅入る方向にすすんでいくので
読み進めることそのものがつらくなっていました。

だけど最終巻に至って、すべてを失った主人公が何とか再生の道をすすむことができたこと、
わずかながらも名誉が回復されたこと、ほっと救われる気分です。
ただ、最終的に家庭の崩壊は修復できなかったことが、ああ、そうなのか、と思いました。
お互いに大切に思い尊敬し合っている夫婦が、社会の環境によって、別々の人生を歩まなければならなくなったことを受け入れざるを得なかった結末に涙しました。

この話は、沖縄返還交渉中の外務省の機密漏洩事件の当事者となった新聞記者の話です。
そういえば、中学校の授業で社会の先生がとても熱っぽくこの事件に関して話してくれたことが記憶に残っています。報道の自由と職業上知り得た機密保持の義務について話題になった事件です。
その時の記憶によれば、確か新聞記者は無罪(報道の自由が認められた)、機密を漏らした外務省職員は有罪(国家公務員法の機密保持の義務違反)だったと思っていたのですが、
この本を読んで初めて知ったのですが、最終的には検察控訴審で新聞記者も有罪になったのですね。
その後の彼が、新聞記者を辞めざるを得なくなったことや、家庭が崩壊したことなども知りませんでした。報道の世界の罪深さと、時の政権が警察検察と手を組んで1人の報道記者を葬り去った国家権力の恐ろしさ、沖縄問題が戦後もまだ続いていることなど、丁寧な取材に基づいた社会問題提起はとても読み応えがありました。

いつも山崎作品で思うのは、主人公の奥さんが良妻賢母であること。
あんな奥さんになれたらいいなあ、といつも思います。

ただ、この作品ではむしろ主人公に感情移入しました。

天職と思い、やりがいをもって生き生きと働いていた仕事なのに、
続ける道を絶たれ、身を落として生きている姿が、読み進めるに従ってとてもつらく感じました。家族にそんなみじめな姿を見られ迷惑をかけたくなくて、たった1人行き先も告げずに去ってしまった気持ちは痛いほどよくわかります。
身近にそのやりがいのある仕事を続けている人がいて生き生きしている姿をみる場所では更につらいです。

それでも、同じ仕事にはもう就けなくても、もがき苦しみながらも一歩一歩別の道で再生しようとする姿に少しだけ元気をもらいました。
家庭の修復はできなかったことは残念でしたが。。。

私自身、流産した後の一時的な感情で辞めてしまった産科医の仕事を、忙しいけど充実したやりがいのある日々をもう二度と味わうことができないということに、鬱鬱としていて毎日過ごしています。
精神的な充実がなければ、生活はとてもつらいものになってしまいます。

何とか再生できる道が見えてくるとよいのだけど。。。私自身が今もがき苦しんでいるところです。


  

2012年03月20日

生きる力

今日はちょっと真面目な話。。。

子供の教育で大切にしていることってそれぞれいろいろあると思います。

私は『生きる力をつけること』が一番大切なことの一つかな、と思っています。

もちろん、思いやりをもった優しい子供に育って欲しい、
いうのはもちろんのことですが、

ごま太郎(11歳男児)ももうすぐ小学校最後の年になります。
そろそろ勉強のことや、進路のことで、親もいろいろと考えることが多くなりました。

優しい子であれば勉強ができなくてもいい、なんてキレイごとは言っていられません。
やっぱり最低限の教育は受けさせたい、
できれば良い教育を受けれるような高校や大学に行かせたい、
と思うのは当然の親心です。

きちんと教育を受けて、
自分の食い扶持は自分で稼いで生活する力、
それだけは持って欲しいと思います。

わざわざ私が『生きる力』と強調するのは、
勉強ができてよい学校に行くことがすなわち『生きる力』がある、ということにはならないと思うからです。

高校や大学の同級生で、めちゃくちゃ秀才だったけど、その後いろいろと苦労している人は何人もいます。
中には、自ら命を絶ってしまった人も。。。

どんなに勉強ができても、
世の中を生き抜くしぶとさがなければ
幸せな人生は送れません。

気持ちが落ち込んでいても、『死にたい』とまで思うようなつらいことがあっても、
夕焼けをみて『きれいだな』と思い、『明日にはなんとかなるかなあ』とちょっとだけルーズに考えることができる『力』を
子供達には持ち続けていて欲しいと思います。

そして、自らの命を大切に、自分を大切に、生きる力があれば、
他人にも優しく、他人の心の痛みもわかる人間でいられると思うのです。

子供達には、経済的にだけでなく、精神的に豊かな人生を歩んでほしいなあ、と思います。

別れと出会いの年度末で、とっても感傷的になっているだけかもしれませんね。。。

  

Posted by tomagoma at 21:54Comments(0)小学生子育て

2012年03月17日

幼稚園のお守り




明日はいよいよ卒園式。
これは担任の先生が一人一人に下さった御守りです。
ただの石にマジックで顔を描いただけなのだけど。
これからの学校生活で辛いことや悲しいこともあるでしょう。
そんな時に、幼稚園の時の出来事を思い出して、困難を乗り越える勇気をだす手助けに少しでもなって欲しいという願いがこもっているそうです。
なんかステキでしょ?
入れ物のフェルトの袋は、今日帰宅してから本人が自分で縫ったものです。とても嬉しかったようです。  

Posted by tomagoma at 01:18Comments(0)幼児子育て

2012年03月16日

エンゼルランド(福井県坂井市)

なぜか福井県にある子供の遊び場施設に行ってきました。
エンゼルランドです。

大阪で言ったらキッズプラザのような感じ。
でももっと広々してのんびりした感じ。
のんびりというのは、都会の遊び場のようなせせこました感じではなくて、
おおらかな感じかな。
単なる私の印象なのだけど。
私は田舎育ちなので、こんな雰囲気はちょっとだけ落ち着く。




とっても広い!




中の遊び場はいろいろな空間があって、
子供達が喜ぶ仕掛けがいっぱい!
鏡の間にはキャーキャー言っていましたし、



いろいろ探検できる不思議な空間がたくさんあります。



各国の家を再現している場所では、家の中でおままごともできます。






もっともっと楽しい工夫がたくさんあったのですが、
実はこの日はあまり時間が無くて、
駆け足で遊んだだけだったのです。

しかも、外で遊んでいたらなんと霰が降ってきました!!
(3月だというのに!)

というわけで、次回またリベンジのため行きたいな〜と思います。
めっちゃ遠いですけど。。。
  
タグ :遊び場福井

2012年03月13日

アメニモマケズ

ごま子(6歳女児)の卒園式がいよいよ近くなってきました。

毎日卒園式の練習をしているらしく、
「いーつのーことーだかー思い出してごーらん、あんなーことーこんなーことーあーったーでしょー。うれしかーたこーと、たのしかーたーこーとー、いーつにーなあーってもー、わーすれーないー」
とか、

「たくさーんのまいにちをー、ここですごしてきたね〜。なんどわらって〜、なんど泣いて〜なんどかぜをひいて〜。たくさんーのともだちとーここであそんできたねー。どこではしーってどこでころんでー。どこでけんかをしてー。さよならぼくたちのようちえん〜。ぼくたちのあそんだにわー。さくらのはなびらふるころは〜、らんどせるのいちねんせーい」
とか、家でも毎日歌っています。

あー書いているだけでも涙出てくる〜。

毎日、その歌を聞くだけでもうるうるしています。
本番の卒園式では泣き過ぎでどうなっちゃうんだろう、と思うぐらい。
(年取ると涙もろくていかんわ〜)

さてさて。

ごま子の通う幼稚園では、卒園式で子供達が、宮沢賢治の「アメニモマケズ」を暗唱します。
ごま太郎(今では5年生)の卒園式では明らかに1人だけ口パクでしたが、
(それはそれでごま太郎らしくて笑えましたが)
ごま子は女の子のためか真面目に覚えようとかなりがんばっています。

毎日練習をしているので、私も覚えてしまいましたが、
あらためてアメニモマケズを聞くと、
これって親に言い聞かせてるのでは?と思うほど、
耳の痛い内容です。

・・・・サウイフモノニ
ワタシハナリタイ

私もそんな人になりたい〜、と思いました。
普段あまりにも俗っぽい感情にまみれて生活していることが自分でもいやだ〜、と思いました。

さて、実はここまでが前置き。
私が注目するのは、このフレーズです。

西ニツカレタ母アレバ
行ッテソノ稲ノ朿ヲ負ヒ

おおお、
もしかして、宮沢賢治の時代にも、
母親業はとても疲れるたいへんなことで手助けが必要と、
認識されていたのだ〜!?
ということに感動したことです。
しかも、母親が疲れていたら、子供をかわりに抱っこしてあげよう、というわけではなく、
代わりに家庭労働が軽減されるように手伝ってあげよう、というところがすごいです。
まわりに手助けしてくれる人のない密室育児が、現代の子育てをしんどくしてしまっている、
と思っていましたが、なーんだ、昔から育児はたいへんだったんだ〜!?

ちょっとだけ、安心しませんか?

そこに注目する私って、相当育児に疲れているのかしら。。。  

Posted by tomagoma at 01:30Comments(0)幼児子育て