とまごま日記

とまごま日記：第一回

はじめまして。とまごまです。
つい先日出産しまして、小学生と３才児、そして新生児の３人の子供を育てています。
半年ほど前までは産婦人科医として働いていましたが、現在子育て専念中です。
医師であることがわかるとママ友が引いてしまうような気がしてずっと職業を隠してきましたが、
結構バレてしまっていて、むしろカミングアウトしたら楽しくママ友付き合いができるようになりまた。
（裏ネタは話せることと話せないことがあるんですけどね。。。）
医師であっても、どたばたしているただの心配症な母親です。
箕面市内のスーパーで、走り回る子供たちを怒鳴りながら髪振り乱して買い物しているおばさんがいれば、それは私。。。
それでも、子育てって毎日発見や楽しみがありますよねー。
とまごま日記では、子育て中のささやかな出来事を医師の目を交えながら書いていきたいと思います。
目下のところは、先日出産したばかりの新生児のこととおっぱいのこと、産後のダイエットのことで頭がいっぱい。。。そんなことを書いていきたいです。

今日は第一回目ということで、先日体験した出産について語りたいと思います。

実は、今回初めて立ち会ったんです。
旦那さまだけではなく、子供たちも。
私が出産した病院は、子供を含めた家族の立ち会い出産可能な病院でした。
それだけでなく、むしろ、子供の立ち会いを強く勧められました。
そこで産む人の多くは、子供も立ち会っているとのこと。。。
みなさん最初は二の足を踏むのですが、結局、出産後は『立ち会ってよかった』とおっしゃるとのこと。
総合病院での出産は子供の面会すら制限しているところが多いから、仕事の上で子供の立ち会い出産をみたことはなかったんです。
だからどうするか結構悩みました。

うちの子は上が小学２年生の男の子。
下の３才女児はともかくとして、上の子はお年頃が微妙なだけに『ちょっとなあ〜』と思っていました。
さらに、私は上の二人の出産で、自分が出産時にあまりの痛みに暴れたことを経験していました。
（産婦人科医だって、痛いものは痛いし出産時には痛みのあまり自分を失います！）
子供たちの前で冷静にすばらしい出産が出来るとはとうてい思えない。。。

妊娠後期に入ってから一度上の男の子に
『赤ちゃん生まれるところ、みてみたい？』ときいたら、
『うん、見る見る！』
と言っていました。
彼は、動物園や水族館のショーと間違えているみたい。
といってもどうせ彼が学校に行っている間に生まれる可能性の方が高いだろうから、
たかをくくっていました。

さて。
実は実際に陣痛がきたのが土曜日でした。
深夜にいよいよ本格的に陣痛が強くなってきて入院し、結局生まれたのは日曜の早朝でした。
ですから必然的に家族全員が立ち会うことになりました。

旦那様は上の二人の時は仕事中だったり里帰りだったりで、
旦那様にとっても最初から最後まで立ち会ってくれるのは初めて。
入院時深夜だったので旦那様は子供たちといったん帰宅したものの、明け方にすぐに呼び出され、
あとはずっと子供たちと一緒に分娩室で見守ってくれました。
いつもならスーパーやレストランですぐに走り回ってしまう子供たちも、
この時ばかりは神妙な面持ちで分娩室に備え付けの家族用のソファでじっと座ったまま。
今回は以前の二回の出産の時よりも冷静に呼吸法ができていたと思っていたのですが、
最後の数分間は、案の定壮絶に暴れてしまいました。
初産に比べて経産婦は急にお産がすすむ時期があって、その時の凝縮された痛みは、
まさに『鼻からスイカを出すような』痛み。。。
実際に本当にベッドの上に立ち上がりそうな勢いで暴れまくり、ベッドの柵をあちこちなぐり、
主人の腕に痕が残るぐらいに泣きながら抱きつき。。。
子供たちのか細い声が、
『お母ちゃん、大丈夫？』
『お母ちゃん、がんばって。。。』
と言っているのをききながら３回ほどいきんだら。。。あっという間に生まれました。
（あとがばつが悪いですよね。。。）

無事生まれたことを喜びながら子供たちの反応をみると、
怖がるでも無くおびえるでもなく自然に弟の誕生を喜んでいる様子でした。
妊娠中にどんなに
『お母ちゃんはしんどいのよー』
と言ってもピンときていなかったみたいですが、
今度ばかりは出産のたいへんさがわかったようで、
産後は子供たちも旦那様もすごーく優しくなってくれました。
（これには本当に、びっくりです。）
一番上の子が二人目出産の時に赤ちゃん返りしたことを思うと、
今回は、上の子供たちが新しい弟の登場を自然に受け止めることができている様子です。
その後退院してからも素直にかわいがってくれるのをみるにつけ、
『立ち会わせてよかったなあ〜』と思っています。

そんなこんなで、産後のぼけた頭で書いた原稿なので、ちょっとボケボケな内容ですが。
次からはもっと、読んでいてためになる話を書けるようにしますね。。。

これからも、よろしくお願いします！