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2011年05月16日

妊娠は病気じゃないけれど。。。

妊娠は病気じゃないけど。。。

妊娠は病気じゃない、という考え方があります。

実際、体を悪くしているわけではありません。
むしろ健康な体だから妊娠に至ったわけです。
しかも、つらい妊娠期間をすぎればバラ色の(!?)赤ちゃんとの生活が待っているわけです。

しかし、私は、「妊娠は病気じゃないのだから」という言葉は嫌いです。
なぜなら、その言葉のあとに、
「甘えるな」
とか
「これくらい我慢しなさい」
という言葉がつづくからです。

でも、本当に病気じゃないのかしら。

確かに、
全然つわりもひどくなくて、
お腹も腰も痛くならなくて、
だるくもならなくて、
とってもとっても順調にいく人もいます。

でもでも!
そうでない人も多いです。

私はごま太郎のときもごま子のときも、ごま次郎のときも、
半端ではなくたーいへんでした。
疲れて疲れて、だるくてだるくて座っていることすらできない。
出勤もままならない。
仕事以外のことはすべて放棄(子供の世話や家事)。
ずっと横になって休んでいてもなかなか起き上がれない。
傍目にはただのナマケモノ。
でも、気力だけではどうにもならない、現実的に体が全く動かない、という状況でした。
幸い私の場合は3人の子供達の妊娠期間中は、
それぞれ周囲の理解のもとありがたい環境ですごすことができたのですが。。。

困ったことに「妊娠は病気じゃない」と思っている人の多くが、
自分の考え方を妊婦さんに強要します。
例えば職場の上司だったり、お姑さんだったりが、そんな考え方だと
妊婦さんはいたたまれません。

特に職場の女性上司がそんな考え方だったら最悪。。。

「私は臨月でも残業したわよ」

などと言われてしまうと、どんなにつらくてもがんばるしかないじゃないですか。
あるいは仕事をやめるかですよね。

妊娠中のしんどさは千差万別。

腰が痛くて起き上がれないほどの人もいれば、
だるくてだるくて座っていられないほどの人もいます。
人によっては、もう気力だけではどうにもならないほどなのです。
そのことを、多くの人に知って欲しい。

実はお国も、「妊娠は病気じゃない」と思っている節があって。

妊婦さんから診断書を依頼されることがありますが、
診断名のつくれっきとした「病気」でないかぎり診断休を伴う診断書は書けないことになっているんです。
だから、
「しんどくてとても仕事できません。診断書かいてください。」
と、妊婦さんから言われても
妊娠経過が順調な場合には、
書けません、と断らざるを得ないのです。

それで仕事を辞めてしまう妊婦さんが多くて
とても残念に思っています。
妊娠中に仕事を辞めてしまうと、
復帰のときは保育所の空き待ち確保からになります。
ご存知のように、常勤産休あけの人ですらなかなか保育所にはいれないこのご時勢ですから、求職中の保育所入所はほぼ絶望的です。
結果、技術もやる気もある人材が、職場復帰を果たせないことになります。これはもう、社会の損失だと思うのです。

もちろん、必ずしも仕事に復帰したい人ばかりではないです。個人の選択の自由です。ただ、復帰したい人でも復帰できない社会のしくみがおかしいと思うのです。

保育所を増やすことも必要ですが、それ以前に、妊婦の就業をサポートする体制が欲しいと思います。

そのためには、妊娠は病気ではないけど、働くことが困難な人もいる、ということや、甘えではなくて本当に体が動かなくなるほど具合が悪いのだということを、社会のすべての人が理解して欲しいと思います。







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