とまごま日記

別に新しい知識というほどでもないのですが、
妊婦さんは、葉酸をはじめとするビタミンをバランスよく摂取することが推奨されていますよね。
特に、妊娠初期に葉酸の摂取が推奨されていることはご存知の方が多いはず。。。
だけど、具体的にどうすればいいか意外に知らない人が多いのでは？

ということで、今日は葉酸の基礎知識について述べたいと思います。

みなさんご存知のように、

葉酸を摂取するように推奨されている理由は、赤ちゃんの神経管閉鎖障害のリスクを減らすためなのですが、
元来、豆類や緑黄色野菜・魚貝類に多くふくまれる葉酸は日本食に多く含まれるため、日本人には少ない病気だったようです。
でも、食の欧米化に伴って年々増加傾向にあるということです。
欧米ではずいぶん前から妊娠前の女性に葉酸を摂取することが推奨されていましたが、日本でも最近ようやく周知されてきているようです。

赤ちゃんの神経管閉鎖不全、という病気をものすごく簡単に言うと。。。

赤ちゃんができてすぐまだ受精卵が着床したばかり頃に、
神経（脊椎）を包む周りの部分が癒合して神経を守るように神経管ができるのですが、
それがきちんと癒合しないために神経（脊椎）の一部ががむき出しの状態で生まれてきてしまう状態のことです。

むきだしの状態のため神経が損傷を受けやすく、先天的に足が動かなかったり、排尿や排便を司る神経が動かなかったり、といった状態になりやすくなってしまいます。
（むき出しの範囲や部位によって症状や状態はさまざまです。症状によっていくつかの病名がつきます。）

ということは、神経管ができるのが妊娠の非常に初期であり妊娠を本人が自覚するころにはすでにできあがっているわけですから、
葉酸の摂取に心がけるのは妊娠前からが望ましいわけです。

じゃあ、具体的にはどうするか、ということですが。

厚生労働省は、
妊娠の４週間前から妊娠１２週まで0.4mg/dayの葉酸を摂取すること
を推奨しています。

葉酸の多い食品は、

・ほうれん草
・ブロッコリー
・のり
・鶏/牛/豚レバー
・キャベツ

などです。
葉酸は熱によわいのですが、ゆで汁に解けだしているので、ゆで汁ごと摂取するとよいらしいです。
それでも調理するとやや含有量は減りますので、これらの食品はやや多めに摂取することが望ましいです。
過剰摂取がよいわけではありませんが、食事だけで過剰摂取になることは滅多にありません。
ほうれん草ならば１パック（７〜８株ぐらい）を生で全部食べてやっと基準量になるくらいですからかなりたくさん食べないと基準量になりません。
サプリメントを上手に利用するのも手です。
その場合必ず用量は守りましょう。

葉酸だけでなく、食事はバランスよく食べることが大切ですね。

もちろん、神経管閉鎖不全は複合的ないろいろな条件が重なっておこる状態なので、葉酸の摂取のみで１００％予防できるわけではありません。
『できたら妊娠前から食事に気をつけましょう』という程度に心にとめておいて置けば十分と思います。
妊娠がわかってから、あるいは妊娠の後期になってからそのことを知って不安になる必要は全然ありません。
普通に、野菜や豆類・海草類の多い食事をバランスよく食べている人はたいがいある程度は十分摂取されているはずですから。。。

そういえば、葉酸は、
血液の生成を助けたり（貧血の予防）、細胞の正しい増殖を助けたりする（癌の予防）ので、普段の生活の中でも摂取をこころがけるといいですね。

今日の記事は、すっごく説教くさい内容だったかなあ。。。？