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2011年11月23日

虐待防止のためのコマーシャル

最近また虐待防止キャンペーンのコマーシャルが頻繁に放映されるようになりましたね。
(近所の家庭の虐待を少しでも疑ったら通報しましょう、という政府公報です。)
本当に虐待されていて今この瞬間にも命と心の危険にさらされている幼い命が存在することも重々承知していますし、
地域で子供達を守ろうというメッセージはよくわかります。
それでもあのコマーシャル、だいっきらいです。
というのは、虐待でもなんでもない普通のお母さんと子供を追いつめてしまう可能性のあるコマーシャルだからです。

ある時、フランスで放映された虐待防止の政府公報のコマーシャルをみたことがあります。

5−6歳ぐらいの女の子が、おやつ(?)を食べようとしてうっかりコップを倒してしまい、牛乳を机にこぼしてしまいます。
それを見た30代後半ぐらいのお母さんが台所からとんでいって、
こぼれた牛乳をふきながらその女の子をめちゃくちゃ叱ります。
エッとびっくりするような強い叱り方で。
(私も忙しい時とかに牛乳こぼされたらこれくらい叱っているのかも、冷静に傍からみるとえらくヒステリックだなあ、と反省するような感じの叱り方です。)
子供は萎縮してしまって、おどおどしています。

それを見たおばあちゃん(多分お母さんのお母さん)が、びっくりして、心配そうに近寄ってきます。
何か言いたそうに。。。
そして、子供をかばうのかと思ったら。。。
「ごめんね。。。」
と泣きながら母親の方をぎゅーっと抱きしめるんです。

ああ、そうなのかあ。
その母親はそのまた母親にそんな風に叱られて育ったのね。
それで自分の娘にも同じ様に叱ってしまうのね。。。
そのことに、おばあちゃんが今気がついた。
そして、小さな女の子だった、今はすでに母親になった娘に心からあやまっている。。。

たった20−30秒ぐらいのコマーシャルに、
思わず泣いてしまいました。

このコマーシャルには二つのメッセージがこめられていると思うんです。

一つは、虐待や虐待の一歩手前のような行動をしてしまうのは、
母親自身が虐待を受けて育った可能性があるということ。
だから、現役の子育て中の母親に、「虐待してしまうのはあなたが悪いわけではないのだ、あなたこそその犠牲者なのだ」と伝えている。

そしてもう一つは、だからこそ、その虐待の連鎖を断ち切って欲しい。
気がついた時がいつであっても、どんなに遅すぎると思っても、
謝ってあらためて欲しい、ということ。。。

日本でもそんなコマーシャルならいいのになあ、と思います。



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Posted by tomagoma at 02:13│Comments(2)子育て
この記事へのコメント
ほんと、そんなフランスみたいなコマーシャルだったら、いいのに!
Posted by いちか at 2011年11月23日 11:57
いちかさん
そうでしょ〜!?
子供を叱る前に窓を閉める、っていう話をよくきくけど、
日本の社会が、どんどん密室育児をひどくしていっているように思うなあ。。。
Posted by とまごま at 2011年11月26日 23:20
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